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声優×落語=天狗

2020年03月04日

クリエイティブディレクター兼コピーライターのMです。
我が家は、家族揃ってアニメとマンガと落語が大好き、というちょっと渋めのオタクファミリー。そんな我が家が、「声優」と「落語」を融合させたイベント「声優落語天狗連2020」を見逃すはずがありません。

公演は全6日。それぞれ人気の声優さんと落語家さんが登壇するのですが、山口勝平、速水奨、木村昴といった一流声優と、林家正蔵、立川談笑、柳家花緑、古今亭菊之丞をはじめとする脂の乗った真打の落語家の口演が生で聴けるという「眼福」ならぬ「耳福」なイベントでございまして。チケット争奪戦に一度は敗れるも、「機材席開放」という敗者復活戦でなんとプラチナチケットである1月12日(日)の千秋楽をゲット。

アラジンのジーニーをはじめ日本を代表する声優「山寺宏一」、今話題の「鬼滅の刃」の霞柱である天才剣士「時透無一郎」を演じる「河西健吾」、そして33才で“21人抜き”の大抜擢で真打に昇進した「春風亭一之輔」。この3人の組み合わせ、そりゃプラチナチケットにもなるわけです。ということでこの幸運を噛み締め、家族揃って行って参りました、新宿紀伊国屋ホール。

トップはこれが落語初挑戦という声優の河西健吾さんによる【真田小僧】。子供の出てくる落語としては、初天神と並ぶ二大演目で、父親が口の上手い小さな息子に小遣いをどんどん巻き上げられていく滑稽噺。やや高めのハリのある声で、生意気でこまっしゃくれた子ども(金坊)を見事に演じあげ、指導した立川志ら乃師匠も「落語初挑戦とは思えない!」と大絶賛。

続く山寺宏一さんは自身が演じた「昭和元禄落語心中」の「有楽亭助六」として雲田はるこ先生の描き下ろしの絵で登壇。膝を悪くされていることもあり、舞台脇から声のみでしたが、アニメでも菊比古と演じて話題になった【野ざらし】を生で聴けて感無量。

トリは我らがイッチーこと、春風亭一之輔師匠による【らくだ】。人物の出入りが多く、真打の大ネタとされる難しいネタで、一之輔師匠の【らくだ】を聴くのはこれで二度目。一度目は一朝師匠との親子会だったので、ここ一番の大ネタを持ってきた辺りに師匠の気合が感じられ思わずニヤリ。

ちなみに【らくだ】とは噺に登場する大酒飲みで酒乱で乱暴者の、皆から恐れられ嫌われているヤクザ者の主人公のあだ名。しかも、主人公なのにいきなり死んでいて死体で登場するというこれまた難関な設定。見る側を怖がらせながら笑いを取る、という高度な技が求められるネタを軽妙に演じる一之輔師匠。さすがです!さすが我らがイッチー!

とまあ、マニアネタを交えながら長々と書いてしまいましたが、いやもう本当に大満足のイベントでした。いや~落語ってホントいいものですね。

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