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2025.10.09

書体を活かすデザイン~クリエイティブの裏側 PART3~

書体を活かすデザイン~クリエイティブの裏側 PART3~

文字はただ情報を伝えるだけでなく、デザインの雰囲気や気持ちを表現する大事な要素です。

ポスターや雑誌、ロゴやタイトルなども、使う書体ひとつで印象ががらりと変わります。
では、どんな書体を選べばいいのでしょうか?

なんとなく感覚で選んでしまうと迷うこともありますが、少し基準や考え方を持てば、もう必要以上に悩むことはなくなります。

そのためには、まずそれぞれの書体の特徴や文字の形を知ること。
そしてそれを理解したうえで、自分なりの選び方を身につけていくことが大切です。


今回は、グラフィックデザイン・エディトリアルデザイン・作字の 3 つの分野で、書体の役割を実例を元に紹介していきます。

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グラフィックデザイン

ポスターや広告、パッケージなどの「グラフィックデザイン」では、書体はまず「見せる」ために使われます。

言葉をただ読ませるだけではなく、目に入った瞬間にインパクトや雰囲気を伝えるのが役割です。
たとえば太く力強い書体なら迫力を、手書き風の書体なら親しみや温かさを演出できます。

グラフィックにおいては「読みやすさ」よりも「雰囲気や印象」を優先させます。

エディトリアルデザイン

雑誌や本、カタログなど、長い文章を扱う「エディトリアルデザイン」では「読ませる」ことが中心になります。長文を気持ちよく読めるように、可読性の高い書体が選ばれるのが特徴であり、本文には落ち着いた明朝体や見やすいゴシック体、見出しには少し個性のある書体など、役割に応じて書体を使い分けます。
また、文字の大きさや行間の取り方によっても読みやすさは変わります。読者にとって自然に読み進められるデザインを支えるのが、エディトリアルでの書体の役割です。

作字(オリジナル書体制作)

作字は、ロゴやタイトルなどのために「新しく文字を作る」ことです。

既存のフォントを使うのではなく、一文字ずつデザインすることで、世界にひとつしかない表現が生まれます。
企業のロゴや映画のタイトルなど、強い印象を残したい場面でよく用いられます。

作字は読みやすさよりもオリジナリティや雰囲気が重視され、ブランドや作品の個性をはっきりと形にする手段となります。

グラフィックでは「見せる」、エディトリアルでは「読ませる」、作字では「唯一無二を生み出す」。
書体はデザイン表現において「第一印象を左右する大切な要素」です。
単なる文字の選択ではなく、信頼感やブランドイメージを高める力を持っています。

  • 「毎回同じようなフォントでマンネリ化している」
  • 「もっと自分たちらしい世界観を表現したい」

もしそんな課題を感じていらっしゃるなら、私たちがお手伝いできます。
書体選びからデザインへの落とし込み、さらにはオリジナルの作字まで。
ブランドに合わせた最適なビジュアルづくりを、一緒に形にしてみませんか。

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